グラフィティは 
 バフする(塗りつぶする)ことで
         解決できるのか?



「グラフィティはただ消しただけでは解決にならない」
というのは、グラフィティプロジェクトの現状と私の考えで触れましたが、
その検証として4度に渡ってクリスロード近くの公園の写真を撮り、
仮説を検証してみたいと思います。


                   2005年6月25日撮影

既にタグに埋め尽くされた状態。
赤・黒・青などがありますが、それぞれ一色で手早く描かれています。




 
 
 
                                                    2005年7月27日撮影

全てバフされた状態。白色に塗られています。
まったく下地が見えないほど厚塗りしてあり、
また、ブロック塀の溝にまでペンキが流れ込んでいることから、
使用された塗装費は莫大なものと思われます。

私のプロジェクトで使用したペンキで計算してもこれだけ厚塗りすれば
ローラーで3、4回。面積も広いので \2000 × 10缶以上は使うんではないでしょうか。

ちなみに塗りつぶされた直後、バフした人たちが記念撮影をしていたらしいです。
私が行ったときにはもうありませんでしたが、
「宮城県塗装業組合連合会 青年部21世紀会」
と、あったそうです。情報をお持ちの方は是非ご一報下さい








                   2005年8月28日撮影

しばらく真っ白なままでしたが、やはりボムされました。
横顔、BRAF、Rum などが分かります。
しかし、今回のボムには今までとは全く違う点が。
2枚目、4枚目、6枚目にある 「FUCK MEDIA」。
これはタグがメッセージ性を持った珍しい例です。

しかし、塗りつぶした者に対してではなく、
社会や警察にでもなく『メディアに向けて』の挑発ということになります。

これはグラフィティ文化を否定的に捉えるメディアへの警告の意味なのでしょうか。





                                            2005年9月9日撮影

□△× と TSN の文字が加わります。
これでまた、ほぼ全面の壁が埋め尽くされました。



以上のことから、色々なことが想像できますが、
(バフの金額の出所やFUCK〜の真意など)
街中の壁面を単色で塗りつぶしても効果は薄いということが
立証できたと思います。

もちろん違法にボムする側にも問題はありますが、
定期的に永劫続くこのイタチゴッコに
もし税金が使われているとしたら・・・ちょっとやりきれないです。



 Topへ