用語説明

グラフィティ - GRAFFITI イタリア語が語源のよく街の壁に見られる文字や絵。
ストリートアート、スプレーペインティングなどの総称。
いたずら書き、落書きと呼称される中にあっても
グラフィティは独自の文化とルールを持つ。
タグ - TAG マジックやスプレーを用いて描く文字による走り書き。

本研究中で調査したグラフィティにおいて
調査範囲内に限って言えば95%以上がこの形である。

(但し、この数字はあくまでも調査範囲中の話であり、
 仙台のグラフィティ文化全体のように取れるように
 以前に掲載していたことを訂正致します。)
スローアップ - THROW UP タグの発展形。より目立つ為に大きくなる。
タグが小さな走り書きであることに対し、
スローアップはレタリングされた文字に縁取りがなされ、
熟練者は30秒ほどで作品を完成させる。
調査範囲内にはほとんど見ることはできない程数が少ない為、
本研究ではタグの延長としてタグの中に数えている。
ピース - PIECE スローアップの発展形。更に目立つ為に壁全面をキャンバスに
絵や多彩な色を使って描く。アート志向の高いもの。
ボム - BOMB 街中に出て行ってグラフィティを書きなぐること。
一般にボムは「爆撃」の意味から、非合法に
グラフィティを描くことを指す場合が多い。
許可を得た場合の行為に関してはあまり使用されない。
ワイルドスタイル - wild style 自分以外には判読できないほど複雑なレタリングを施した文字。
一文字一文字に複雑な装飾を施したものを一般に指す。
スクラッチ - SCRATCH ガラスや鏡に傷として描くグラフィティ。
仙台で私が調査したところでは、
クリスロードの時計店の店頭の鏡にひとつだけ確認できた。
よく見ると “SHAR” と描かれているのがお分かりだろうか。
ルール - rule グラフィティの世界では、

「タグの上にスローアップを書いてもいいが
 スローアップの上にタグを書いてはいけない。
 スローアップの上にピースを書いてもいいが
 ピースの上にスローアップを書いてはいけない。」

という、暗黙であり絶対の掟がある。
これは先人と、仲間への敬意の表れであり、
無秩序に見えるグラフィティ社会でのルールだ。







 Topへ